医療現場での看護師の悩み

医療現場で毎日さまざまな事が起こり、それに素早く対応しなければならないのが看護師だ。患者さんにやさしく接する笑顔の裏で、日夜直面する苦労は計り知れないものがあるだろう。

まず入院している患者の中にはおとなしい人もいれば、気に食わないと恫喝する人もいる。認知症の症状がある場合には行動予測が難しいため、常に気を配っていなければならない。男性患者からセクハラを受ける場合もあり、セクハラ患者を叱りつけるような対応力とタフな精神力が求められる。

勤務時間も不定期で夜勤があり、ローテーションを組んで回していても、看護師の体力的、精神的負担は少なくないのだ。夜勤は特に定期的な見回りや点滴・心電図・尿パックのチェック、おしめの交換などあらゆる業務をこなし、夜中であっても常に患者の容態に注意することが求められる。

看護師にとってセクハラなどの精神的苦痛も負担だが、人の生死に直面することも看護師にとっては精神的負担となっている。大病院などでは毎日のように救急患者が搬送され、事故の患者などは血が噴き出し、内臓、骨などが出ている場合もあり、助かる人もいれば亡くなる人もいる。入院患者でも昨日まで笑顔を見せていた患者が、急変して亡くなることもある。しかし看護師はその都度悲しむ暇もなく、日々の仕事をこなしていかなければならない。このように、看護師の悩みは尽きないため、精神的、肉体的な強さが必要だ。だが、その分大きなやりがいを得られる職種でもあるだろう。